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設備OEEリアルタイム監視システム
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設備OEEリアルタイム監視システム

PLC信号取得からリアルタイムOEEダッシュボードを構築。設備総合効率を62%から79%へ改善。

OEEIoTPLC設備管理ダッシュボード

背景

精密加工部品メーカー。主要設備6台(マシニングセンタ3台・旋盤2台・研削盤1台)の稼働実績は、担当オペレーターが手書きで日報に記録していた。OEEは月1回、生産管理担当者がExcelで集計していたが、集計に1人×5時間/月の工数がかかっていた。

最大の問題は「データのラグ」だった。月次集計では問題が起きてから4週間後にしか把握できず、改善のPDCAが回らない状態だった。OEEは年平均62%台で推移し、改善の糸口が見えていなかった。

課題

ソリューション

既存PLCの信号出力を利用した低コストIoTシステムを構築した。

技術スタック:

なぜGrafanaを選んだか:

Power BIも候補に挙がったが、製造設備のリアルタイム時系列データを扱う場合、Grafanaの方が優れていた。理由は以下の通り:

  1. InfluxDBとのネイティブ連携により、秒単位のデータも高速に描画
  2. アラート機能が標準搭載(設定閾値を下回ると即座に通知)
  3. 更新頻度の制限がなく、5秒更新のリアルタイム表示が可能
  4. ライセンスコスト不要(OSS版で十分な機能)

ダッシュボードの設計:

段取り中・故障停止・チョコ停の区分は、停止時間に応じて自動分類(5分未満:チョコ停、5〜30分:段取り、30分超:故障停止)し、例外は現場オペレーターがタブレットから事後登録する方式とした。

投資額: 約50万円(IOモジュール・サーバー機材・構築工数込み)

結果

指標BeforeAfter(8ヶ月後)
OEE(平均)62%79%
可用率78%89%
段取り時間(月合計)約420時間294時間(30%削減)
チョコ停発生回数(月)不明(記録なし)142回(可視化・削減進行中)
月次集計工数30時間/月0時間(自動化)

可視化によって明らかになった最大の改善点は「段取り時間のバラツキ」だった。同じ品種の段取りでも、オペレーターによって30〜90分のバラツキがあることが判明。段取り手順書の整備と事前準備チェックリストの導入で、段取り時間の平均を30%削減することができた。

OEEのリアルタイム可視化は、現場の改善意欲にも良い影響を与えた。「今日のOEEを上げたい」という動機が生まれ、オペレーター自身が停止原因を記録・報告するようになった。

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